Teclast P98 3Gの実機レビュー。激安で知られるTeclast製のタブレットPCですが、今回はモバイルデータ通信(3G/2G)に対応したモデルを評価していきます。スペックはクアッドコアにRAM2GB、ベンチマークスコアもエントリーモデルの格安スマホ、タブレットといったところですが、Google Playストアも使えますしアプリも軽いものであればほぼ問題なし。
9.6インチという大画面もあって動画鑑賞用タブレットとしてはモバイルデータ通信を利用しなくてもガンガン使える仕様になっていたので、YoutubeやNetflixなど視聴用には便利。価格が1万円以下で購入できるということもあってコスパが高いので、その使い勝手を実機を利用しながら調査してみました。
Teclast P98 3G Phabletのレビュー
Teclast P98 3Gは中国系、いわゆる中華タブです。今回購入したのはSIMカードの挿入できる3Gモデルとなっています。
スペック
9.6インチのHDディスプレイにAndroid 5,1 Lollipopを搭載したタブレット。CPUにはMediaTek製のMTK6580、メモリが2GB、ストレージが16GBと全体的なスペックはエントリーモデル、格安スマホ並みといったところです。
機種名 | Teclast P98 (3G) |
---|---|
OS | Android 5.1 Lollipop |
ディスプレイ | 9.6インチ(1280×800)IPS |
CPU | MediaTek MTK6580 クアッドコア1.3GHz |
GPU | Mai-400MP |
RAM | 2GB |
ROM | 16GB |
microSDカードスロット | 最大32GB対応 |
カメラ | 背面2MP、フロント0.3MP |
バッテリー | 4500mAh |
SIM | デュアルSIM・デュアルスタンバイ |
対応バンド | 2G: GSM 850/1800MHz 3G: WCDMA 2100MHz |
Wi-Fi | 802.11b/g/n |
Bluetooth | あり |
センサー | 重力センサー、GPSなど |
本体サイズ | 22.50 x 16.10 x 1.00 cm 重量446g |
内容物 | タブレット本体、USBケーブル |
Wi-Fi、Bluetoothの他にSIMカードスロットを2つ用意しておりモバイルデータ通信が可能なモデルで、1万円以下のタブレットとしては面白い機種に仕上がっています。
開封・デザイン
まずは開封。本体とmicroUSBケーブルが付属。最近の中国系タブレットはType-Cを採用したものも多いですが、Teclast P98 3Gは通常のmicroUSBケーブルでの充電となります。ACアダプターは付属しないので、PCなどにつないで充電するかACアダプターの別途購入が必要。
背面パネルはホワイト。左上の部分を開けるとSIMカードスロット×2、microSDカードスロットが搭載されています。
サイド部分はゴールドの塗装が施されており、背面パネルのデザインとあわせて「SAMSUNG Galaxy S」のタブレットシリーズにデザインは似ています。前回のTeclast X80 Proの外観が思ったよりチープな作りになっていたので、このあたりは評価できるポイントです。
こちらが製品のティーザー画像。写真の色あいよりはこちらのほうが実機は近いカラーになっています。
Antutuベンチマークスコア
Antutuベンチマークテスト(バージョン6.1.4)の結果は2万点弱。メディアテックのクアッドコアCPUにRAM2GBということを考えると、スペック通りに落ち着いた結果になりました。
- 総合スコア:2万3367
- 3D:1259
- UX:9825
- CPU:9001
- RAM:3282
Geekbench 3スコア
Geekbench 3の測定結果は以下の通り。こちらもシングルコア、マルチコアともにスペック通りの数値に落ち着きました。
- シングルコア:348
- マルチコア:1127
動画視聴、ゲームでの動作確認
格安スマホ並みのスペックで満足にAndroidアプリのゲームができるかも試してみました。まずはキャンディークラッシュからですが、これは問題なくサクサク動きますね。
次にテンプルラン。このあたりだと動きの多い3D(と言ってよいのか)ゲームになるので少し重くなると思っていましたが、こちらも快適にプレイできました。
最後にGameloftのカーレーシングゲーム「GT Racing 2:The Real Car Exp」。そこそこにリッチなカーゲームなのでいけるか?ところでしたが、このあたりも止まることなくプレイできました。
今のところはこの程度のゲームであれば快適にプレイできています。今後継続していくとどうなるかは分かりませんが、ゲームもライトユーザーなら問題なくできそうなレベルということは言っておきましょう。
Wi-Fi接続
今のところ問題なくできています。Bluetooth接続との干渉も今のところ発生していないので、今後利用してみてどうかというところ。
Bluetooth接続
ヘッドフォンにBluetooth接続をして聴いてみましたが、今のところ接続も問題ありません。別の部屋に行くと接続が荒くなりましたが、遠い場所で接続していない限りはこちらもOK。だたし経過を見ていくのが必要そうです。
カメラ
背面カメラは200万画素なので、正直画質はそこまで期待しないほうが良いですし、工夫次第できれいな写真が撮れるといったレベルでもありません。フロントにもカメラが配置されていますが、こちらは30万画素なのでSkypeなどでぎりぎり使えるかな、という性能です。一応ついている、という感じなので、写真を撮影するならお持ちのスマートフォンを利用してください。
バッテリー・電池持ち
4500mAhの大容量バッテリーを搭載しているのですが、9.6インチという大画面なので動画視聴、ゲームアプリのプレイなどを継続するとあまり持ちません。まだ購入したばかりですが急激にバッテリーが減ることもあったので、持ち運びは意外ときついのではないかなという印象。フル充電から継続して使い続けると大体3~4時間程度かなというところ。
せっかくの大画面なので、自宅での動画鑑賞用などに利用するのがベストかもしれませんね。(バッテリーに関しては今後詳しくレビューしていきます。)
価格
Teclast P98 3Gは海外ECサイトのGearBest.comにて8726円(記事執筆時点)。ライトユーザーのゲーム機、Youtubeやネットフリックスなどの動画視聴用にはコスパの高い機種であると思います。ただし電池持ちは少し疑わしいので、もっぱら自宅用になりそうです。
購入:GearBest
今回の記事では基本性能やゲームがどの程度できるかを中心にテストしてみましたが、もう少し使い込んだ時点でまた実機レビューを付けたしていこうと思います。
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