SONY MDR-1A、ヘッドフォンの実機レビュー!

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SONYの「MDR-1A」ヘッドフォンを購入しましたので、フィット感や音質などの実機レビューをしていきたいと思います。今回は同じくh.ear on(MDR-100A)からの乗り換えなので、そのあたりの違いも確認。

SONY MDR-1Aヘッドフォン・レビュー

MDR 1A sliver

写真では黒っぽく映っているが、もう少しブラウンに近い色

まずはすでに手放してしまったh.ear on MDR-100AとMDR-1Aの基本性能を比較しておきます。両方ハイレゾ対応なのですが、全体的にはMDR-1Aの方がスペックが上になっています。

SONYのヘッドフォン MDR-1A h.ear on (MDR-100A)
形式 密閉ダイナミック型 密閉ダイナミック(耳覆い型)
ドライバーユニット 40 mm、ドーム型(CCAWボイスコイル) 40mm ドーム型
105dbB/mW 103dbB/mW
ネオジウム
3-100000Hz 5Hz-60,000Hz
24Ω(1kHzにて) 24 Ω(1 kHzにて)
1500mW(IEC) 1500 mW (IEC)
約1.2m、銀コートOFC線 約1.2 m
片だし
金メッキ L型 ステレオミニプラグ 金メッキL型ステレオミニプラグ
約225g(ケーブル含まず) 約 220 g(ケーブル含まず)
本体価格(公式サイト*2016年6月) 27,750 円 21,880 円

まずはおしゃれさが売りのh.ear on MDR-100Aから乗り換えた理由について少し説明してみます。

h.ear on MDR-100Aから買い替えた理由

元々利用していたMDR-100Aのビリジアンブルー

元々利用していたMDR-100Aのビリジアンブルー

カジュアルなデザインで評判も良いヘッドフォンだったので購入したのですが、以下の2点でMDR-1A買い替えを検討しました。

  1. 装着感が合わなかった
  2. エントリーモデル、これといって特徴がない

まずは「装着感が合わなかった」という部分。一応比較サイトの製品レビューなどを見ているとオーバーイヤーで付け心地が良いという評判が多いのですが、筆者の耳型に合わなかったようです。

特にイヤーバッドがあっていなかったようで、作業中に何時間もつけているうちに耳が痛くなってきました。「ハイレゾ×ファッション」のエントリーモデルで価格が安いというのが売りの機種だと思うのですが、そもそも筆者自身外に出てつけることがあまりないですし、ファッション性も必要ないなということも乗り換えた理由です。

ハイレゾ対応のエントリーモデルということでそこまで音質も期待していなかったのですが、実際に使っているうちに低音が少し弱く、パンチのなさが気になってきました。購入する前からそつなく聴けるというのは聞いていましたが、筆者は映画観賞やロック、ヒップホップ寄りの曲も聴くので、それらで利用するにはもう少し癖があっても良いかな、と。

…以上2点の理由から「別にファッション性も求めてないし、フィット感が抜群で同じような価格帯、それももう少し重厚な音がするヘッドフォン」で探して家電量販店をさまよったところ、それに一番見合ったのが同じくSONYブランドのMDR-1Aだったというわけです。

MDR-01Aのフィット感

これが購入の1番の決め手だったのですが、MDR-01Aは長時間つけていても疲れないですし、耳もいたくありません。MDR100Aがファッション重視のエントリーモデルでそのうえあたりにMDR01Aが来ると思うので当然といえば当然なのですが、同じ価格帯のヘッドフォンの中では装着感はピカ1かと思います。

MDR 1A earpad

イヤーパッドの装着感は抜群、これは実際に店頭で試してほしい

筆者は頭が大きい…のでこのヘッドフォンでも最初は若干きつめに感じましたが、使用をするうちにイヤーパッドもなじんできました。快適さでいえば間違いなくMDR1Aをおすすめします。

デザイン

黒メインに赤のアクセントが映える「ブラック」と、シックなブラウンに銀のパーツが高級感を醸し出す「シルバー」の2色があるのですが、筆者はシルバーを購入しました。

SONY MDR 1A

h ear on MDR100Aの1色本体と比べ、高級感のあるデザイン(個人的に)

デザインは割とどうでもよかったのですが、MDR100Aのちょっと安っぽい?パーツよりも、高級感のあるカラーリングで気に入っています。

音質

難しい技術の話は全部無視するとして、h.earシリーズと比較して、MDR1Aはもしっかり聴けます。MDR100Aから全体的に音の深みをグッと引き上げたような印象で、色々なサイトのユーザーレビューでも「MDR-100Aはファッションもしくは下位モデル、MDR-1Aはその上」というものを目にしますが、まさしくその通りだと思います。

低域における通気抵抗をコントロールするポートをハウジングの上に搭載しているせいか、低音も以前のエントリーモデルよりしっかり聴ける印象

低域における通気抵抗をコントロールするポートをハウジングの上に搭載しているせいか、低音も以前のエントリーモデルよりしっかり聴ける印象

こちらも聴く音楽や好みによって分かれる部分ではありますが、両方使った筆者からすれば、間違いなくMDR1Aをおすすめします。

音漏れ

新しいイヤーパッド構造によって音漏れを軽減しているとは謳っていますが、大音量で音楽などを聴いていると普通に音漏れはします。神経質な方、通勤時に大音量で音楽を聴きたい方は少し気になるかもしれませんね。

携帯性

h.earシリーズのヘッドフォンは折り畳みが可能なのですが、SONY MDR1Aは折り畳みができません。なのでバックに入れて持ち運ぶ方は、少し気になるかもしれません。

ハウジング部をフラットに折りたためるようになっているので、縦にしてバッグには入れやすい。

ハウジング部をフラットに折りたためるようになっているので、縦にしてバッグには入れやすい。

ただしハウジング部はフラットに折りたためるスイーベル機構になっているので、よほどバッグが小さくない限りは持ち運べるでしょう。個人的にはバックパックを使うので、スリムに縦入れできて重宝しています。

専用の携帯用ポーチも付属

専用の携帯用ポーチも付属

ケーブル

sony mdr 1a cable

接続プラグの写真。ケーブルは通常とリモコン・マイク付きの2種類が同梱されている

接続ケーブルは通常の1.2mmケーブルと、操作ができるマイク・リモコン付きの1.2mmケーブルの2種類が付属。PCに繋いで利用することが多いので、L型の接続ケーブルで個人的には気に入っています。

  • 金メッキステレオL型ステレオミニプラグ(通常ケーブル)
  • 金メッキL型4極ミニプラグ(iPhone,iPad,iPodリモコン対応)

ストレート型のヘッドフォン側端子はカチッとはまる構造でアクシデントで外れにくくなっていますが、自分で外すときは力をかけずとも簡単に外れます。特にヘッドフォン側のケーブル接続はSONYらしいデザインを強調する部分なのでなかなか良いのではないでしょうか。…別売ケーブルでバランス接続にも対応しているので、必要であればこちらも購入しておきましょう。

結局SONY MDR-1Aのヘッドフォンは買いなのか?

一通り使用してみて個人的にはおすすめしたいヘッドフォン。もちろん超高級モデルではないので過疎な期待は禁物ですが、バランスの良い音と同価格帯ではベストなフィット感を備えているので、特にh.ear on MDR-100Aの購入を検討している方は、より実用的なMDR-1Aも選択肢に入れておきたいところです。

実際に試してみると良いヘッドフォンであることが分かると思うので、ヘッドフォン入門機として装着感や音質で後悔したくないひと、もしくはSONYや他社エントリーモデルヘッドフォンからの買い替え用にと万能に機能しそうです。

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