中国系格安タブレットでも少し有名になってきた?ブランドの「Teclast」ですが、今回はECサイトのGearBestより「Teclast X98 Plus Ⅱ」を提供してもらい実機レビューをしていきます。
Win10とAndroid 5.1のデュアルOSを搭載したタブレットで、9.7インチの大型ディスプレイは2048×1536ドット、4GBのRAMに合計64GBのストレージを備えており、CPUもIntelのCerryTrail Z8300とスペック自体は高性能なのですが、使い勝手のところを詳しく見ていきましょう。
Teclast X98 Plus Ⅱの実機レビュー
Teclast X98 Plus Ⅱの実機レビューをしていきますが、まずは簡単にデザインと中身を確認してみましょう。本体はこちら。
バックパネルはアルミニウム合金素材を利用しているとのことですが、素材的にはそこまで金属素材を使っている感じはしません。TeclastのロゴとIntel Insideの文字がプリント済み。
本体上部には左から「マイク、イヤホンジャック、DC(SV)充電ポート、microHDMIポート、microUSBポート、microSDカードスロット」を搭載。右上に小さなカメラが配置されています。普通のタブレットよりも接続ポートが多いのもこの手の中国系タブレットの特徴ですが、Teclast X98 Plus Ⅱも例外ではありません。
ケーブルは「パワーケーブル」「microUSBケーブル」が付属しており、両方で充電OKでした。…右側のケーブルがパワーケーブルなのですが、端子が細いので、充電しているときに折れるか心配になるレベル。ケーブルの長さが短いこともあり、利用しながら充電するのも少し大変だったりします。
「microHDMIケーブル」も付属しており、これらとモニターなどを繋いで利用可能です。
内容物はこんな感じになっています。では肝心のスペックや動作環境も確認していきましょう。
Teclast X98 Plus Ⅱのスペック
まずは簡単にスペックを紹介。Teclast X98 Plus ⅡはWindows 10とAndroid 5.1 Lollipopを搭載した所謂「デュアルOS」のタブレットになっています。ディスプレイはiPadを意識?した9.7インチの大画面になっており、高解像度の2048×1536ドット。CPUはIntel Z8300にRAMは4GBと、スペックのみで見るとかなり高性能にはなっています。
機種名 | Teclast X98 Plus Ⅱ |
---|---|
OS | Android 5.1 + Windows 10(デュアルブートOS) |
ディスプレイ | 9.7インチ IPS Retinaディスプレイ 2048×1536ドット(QXGA) |
CPU | Intel Cherry Trail X8300 (クアッドコア1.44GHz 最大1.84GHz) |
GPU | Intel HD Graphic Gen8 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB(総容量) |
外部ストレージ | microSDカードスロット(最大128GB) |
WiFi | 802.11b/g/n |
Bluetooth | v4.0 |
カメラ | 両面2MP |
バッテリー | 8000mAh |
本体サイズ | 23.98 x 17.60 x 0.80 cm |
本体重量 | 568g |
同梱物 | タブレット本体・OTGケーブル・USBケーブル・パワーケーブル・英語マニュアル |
接続ポート | microSDカードスロット・microSUBポート・microHDMIポート・3.5mmイヤホンジャック |
ただし実機が快適に動作するかは使ってみないとわからないので、実際にレビューしてみていきましょう。
デュアルOS
まずはTeclast X98 Plus IIの特徴として「デュアルOS」ということが挙げられます。文字通りWindows 10とAndroid 5.1 Lollipopをデュアルブートしており、両方を使えるといった具合です。
(左がWindows 10、右がAndroid 5.1)
Android 5.1 Lollipop
まずはAndroid OSの使い勝手から見ていきましょう。バージョンは5.1 Lollipop、Google Playストアがプリインしているので、ふつうにアプリはダウンロードできます。…Google Playストアに関してはたまーにアプリが落ちますが、ごく稀なのでそんなに気になりません。
初期の搭載アプリはこんな感じ。至ってふつうのAndroid端末です。
ゲームプレイも試してみました。とりあえずGameloft社の「アスファルト8」を起動。…カーレーシングゲームですが、若干フレーム落ちらしき挙動は感じるものの、十分快適にプレイすることが可能でした。傾けてのハンドル操作もしっかり動いているので、センサーもまあまあゲームプレイ用にしっかり動作しているといったところです。
同じくGameLoft社の「GT Racing 2」も試してみましたが、こちらは途中でフリーズしてプレイできなくなりました。アプリによって相性で快適に使えるもの使えないものがあるので、この辺りはビルドの甘さを感じます。(本体だけが原因ではないと思いますが)
YoutubeやNetfixの動画視聴も試してみました。ディスプレイ解像度が2048×1536なので、さすがに綺麗です。また10点タッチのディスプレイになっているのですが、ディスプレイ端が操作できなかったり感度が悪いといったような中華タブでよくある不具合は今のところなし。ディスプレイに関しては価格を考えると優秀なのではないでしょうか。
Antutuベンチマークスコア
Antutu Benchmark(v6.1.4)での総合スコアは6万点以上。単純なベンチマーク総合スコアでいくとiPhone 5sの少し下、Xiaomi Mi4|4Sよりも少し上にランクイン。動作速度などを見る限りはベンチマークスコアが少し出すぎなので、搭載している各パーツの基本性能は高いけれども実際の動作は6万点クラスのブランドタブレットまではいかないような気がします。
Geekbench 3ベンチマークスコア
次にGeekbench 3でのベンチマークスコア。シングルコアが757の、マルチコアが2175です。テスト結果自体は同じようなプロセッサーを搭載している機種と似たような結果になりますね。…実際の動作を考えるとBenchmarkスコアから少しマイナスして考えたほうが良いですが、割と重いゲームでもスペックが足りずに動作が鈍るといったことは少ないので、この価格帯のタブとしては十分じゃないかと思います。
Wi-Fi、Bluetooth干渉
無線接続機能もBluetoothヘッドフォンとの接続などで色々試していますが、今のところ気になる不具合はありません。Wi-Fiとの同時利用でもあまり問題はないように思います。今後の経過を見たいところ。
ストレージ
Android用のROMスペースは合計16.61GBになっており、OSごとでストレージ容量も分けられているようです。気になるのが「設定→ストレージ」の情報ではRAMが4GBになっているのですが、「設定→タブレット情報→Hardware Info」ではRAM2GB表示になっていました。。。CPU-Zで確認したところTOTAL RAMが3846MBあったのでRAM4GBであるのは間違いないはずですが、Hardware Infoの表示は少し疑問が残ります。
Windows 10のほうはストレージが残り20GB程度でした。実装RAMは4GBになっていたのでこちらは間違いないです。…ROM64GBということを考えるとプリインデータでかなり圧迫されているようですが、普段使いならあまり支障はない容量といえるでしょう。
Windows 10
さてようやくWindows 10も確認していきます。Teclast X98 Plus ⅡではOffice Mobileをプリインしているので、MicrosoftアカウントでログインすればExcel、Word、Powerpointファイルの閲覧、新規作成や編集も可能です。画面が大きいので、Excelの入力も割と快適。
別OSなので、Windows 10に切り替えした場合はWi-Fiのパスワード入れ直しが必要です。少し面倒。ド
ラクエXのベンチマークテストも試してみました。…1280×720の標準画質のテスト結果は以下の通り。標準画質で重い判定なので、少しリッチなコンテンツは厳しそうです。
3DMarkのテスト結果は以下の通り。
(調整中)
バッテリー・電池もち
ここに関してはもう少し使わないとわからないので、無評価としておきます。8000mAhのバッテリー容量なので、期待したいところですが。
Teclast X98 Plus Ⅱのレビューまとめ
GearBestで本体価格割引キャンペーン中なら1万8529円。…普段の動作は快適であること、ディスプレイ解像度が高いこと(タッチも今のところ問題なし)を考えると、家利用のサブ機としてはありだと思います。Officeソフトもサクサク動いたので、そこまで多くのファイルやページを編集しないならキーボードなどと合わせて十分使えます。
購入サイト:GearBest
ただしAndroidアプリの相性によっては起動できなかったりと中華タブらしさも確認できたので、価格帯スペックでは買いですが、やはりメイン機種として扱うにはまだまだ怖い印象。もう少し使い込んでレビューしてみないと何とも言えない部分がありますが、あとはバッテリーがどれだけ持つかで外で使えるかどうかも今後判定していこうと思います。
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