参考’BQ
ついにUbuntuスマートフォンの【Aquaris】が、ヨーロッパだけでなく全世界で発売されることになりました。Linuxの人気Distribution、Ubuntuですが、どうやら日本でも買えるようになるみたいです。
まずはスペック・性能から確認していきましょう。
Ubuntuスマホ「Aquaris」のスペック
機種は2種類あって、E4.5 Ubuntu EditionとE5 HD Ubuntu Editionです。両スマートフォンともSIMフリー機で、OEMのBQが開発メーカーです。
E4.5 Ubuntu Edition
まずは廉価モデルの性能から確認していきます。スペックは抑えて低価格な「格安スマホ」と呼べる金額になっているのが特徴です。
OS | Ubuntu Phone OS |
ディスプレイ | 4.5インチ |
CPU | MT6735M クアッドコア1Ghz |
RAM | 1OR 2GB |
ROM | 16GB |
バッテリー | 2470mAh |
SIM | デュアル |
価格は$189で約2万円くらい。決してスペックが特段優れているわけではありませんが、この程度の値段なら、格安スマホと呼んでも良いかもしれないですね。ドルビー(DOLBY)搭載なので、音が綺麗だそうです。
特徴的なのがUI(ユーザーインターフェイス)で.AndroidやiPhoneと比べるとボタンレスになっています。使いやすいかどうかはやってみないとわかりませんが、使い方はなれるまで大変かもしれません。
アプリも発売数が少ないので、この辺がオープンソースという特徴を利用してどう拡大していくかも見どころです。
E5 HD Ubuntu Edition
ディスプレイが5インチのHDモデルです。こちらもメーカーはスペインのBQで、価格は$220となっています。EU以外にも販売網を伸ばすことでOS市場が変わって行くかにも注目したいところですね。
OS | Ubuntu OS |
ディスプレイ | 5インチ |
CPU | クアッドコア 1.3GHz Mediatek |
RAM | 1GB |
ROM | 16GB |
バッテリー | 2500mAh |
SIM | デュアル Micro SIM |
インターフェイステーマにはTODAY・NEARBYなど、Google nowに近いサービスも実装しています。日本で発売するとしても、AUのFirefox Phone OS搭載スマホ「Fx0」みたいな位置づけになるでしょう。個人購入以外は取り扱う会社はなさそうです…。
Linux Ubuntu OSのメリット
ではUbuntuスマートフォンOSを使う上で良い所、悪いところを書き並べていきます。
Ubuntu Phone OS
もともとパソコン向けに無料で提供されていたUbuntuのカノニカル社が、モバイル用に開発したのが、Ubuntu Phone OSですね。「Ubuntu」といえばLinux系オープソースとして、一部に人気のあるパソコン用OSです。メリットはいろいろあるんですが、
- オープンソース
- PC・スマホ間の互換性
が挙げられます。前者の「オープンソース」ですが、文字通りソースコードがネット公開に公開されているだけでなく、開発者のコミュニティによってOSが発展していくのが特徴です。もちろんこれにはデメリットもあって、OS拡大をガンガン推し進めるような施策ではないので、windows Phoneやtizenのようにシェアを伸ばしたりということがあまりまりません(もちろん頑張ってる部分もありますが)
またOS自体マイナーな部類に入るので、開発者自体が少なくアプリが少ないというのが致命的ですね。(この辺はchromebookあるように、Webベースのアプリが主流になっていくれば関係ないですが)
後者の互換性のところですが、これは開発環境がネイティブ/HTML5に対応していることとハード面での対応が起因しているようです。イメージとしては今後発売される「Windows 10」と少し似ているかもしれませんね。
UbuntuスマートフォンAquaris発売のまとめ
最近のOS戦争はアンドロイド・iOSの2強にWindows Phoneなど、戦国時代に突入していますね。価格の面で随分戦略が変わってきていてその他OSも売れる兆しが出てきたので、Ubuntuにも頑張って欲しいです。
個人的にはAndroidのハイスペック低価格端末を開発出来るメーカー(Xiaomiなど)が頑張ってくれることを信じてます。まともな消費者はiPhoneの10万円近い金額に嫌気がさす日が来るのも近いかもしれませんし…
コメント