ZTEから5月26日発表されたスマートフォン「AXON 7」ですが、日本でも発売予定かもと報じられています。今回は海外での実機レビューを書き起こし、注目機種との比較なども動画で確認していきたいと思います。
ZTE AXON 7の海外レビューを確認
まずはAXON 7のスペックを確認。5.5インチのWQHD高解像度ディスプレイに、CPUはSnapdragon 820、RAMは最大6GB対応、背面カメラが光学手振れ補正付きの20MPで、3250mAhのバッテリーは急速充電に対応しています。…スペックだけみると他社フラグシップモデルと比較しても高性能な部類と言えますね。
機種名 | AXON 7 |
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メーカー | ZTE |
OS | Android 6.0 Marshmallow |
ディスプレイ | 5.5インチ WQHD (2560×1440)AMOLED 2.5D |
CPU | Qualcomm Snapdragon 820 |
RAM | 4GB(6GBモデルあり) |
ROM | 64GB(128GBモデルあり) |
mciroSDスロット | 128GB TFサポート |
バッテリー | 3250mAh, Quick Charge 3.0対応 |
背面カメラ | 20MP, F/1.8, 光学手振れ補正 |
フロントカメラ | 8MP F/2.2 |
本体サイズ | 151.7 * 75 * 7.9mm |
重量 | 175g |
カラー | Chromium Silver;Ion Golden |
その他 | Fingerprint 3.0 / 3.5mmイヤホンジャック / USB Type-C / デュアルSIM |
では実機レビューの方もコメントを簡単に確認してみます。
TechRader(5点満点中4.5点の高評価)
- (Good)
- 廉価でありながら良いデザイン
- 64GBのストレージが嬉しい
- デュアルのフロントスピーカーが素晴らしい
- (Bad)
- 手の中で滑る
- ローライト撮影のクオリティ
価格の安いフラグッシプ機として評価は高く、Snapdragon 820とRAM4GBで十分フラッグシップモデルとしての動作は快適なようです。RAM6GBモデルもありますが、現在のアプリ利用なら4GBモデルでも十分だろうとのこと。
UIはStock Android(素のアンドロイド)に近いものを採用しているようで、記事を見る限りは使いやすそうです。解像度はWQHDながらバッテリー性能は1日利用して15-20%残ったということで、通常利用であれば1日は十分もつでしょう。(ビデオ再生のテストでは、OnePlus 3よりよく、LG G5やGalaxy S7/S7 edgeには劣るとの結果でした。)QualcommのQuickCHarge 3.0に対応しており、テストでは88分で満充電できたとのこと。これもかなり優秀な数値と言えそうです。
カメラもハイエンド機にふさわしく光の多い場所では綺麗な写真が撮れるとしていますが、ローライト環境での撮影は少し弱いようです。特に薄暗い室内や外では補正が過剰にあるそうで、これが写真のクオリティに少し影響しているのだとか。この辺りはスーパーナイトモードなどで対策ができそうですが、他のフラグシップ機と比較すると価格の安さもあって使えるけども相応の評価といったところ。
全体的なレビューでは高得点を付けており、特に価格帯でのスペック・動作に高評価を付けているようです。ローライト撮影などを気にしなければ十分使えそうな予感。
Cnet(5点満点中3.5点の高評価)
- (Good)
- 高速のプロセッサー
- microSDカードでストレージ拡張OK
- スピーカー
- 求めやすい価格
- (Bad)
- 重さ
- 電池持ち
ベンチマークテストでもOnePlus 3やGalaxy s7、 LG G5同様にハイスコアを叩き出しているようで、性能面では高評価をつけています。こちらのレビューでは重さが少し気になるようで、確かに上記機種と比較すると20g前後重く、これが意外にもずっしりくるようです。
バッテリーテストはTechRaderと違いあまり良い結果が出ていないようで、だいたいNexus 6Pと同じような結果になったのだとか。もちろんフラグシップ機と比較しているので、これでも十分といえば十分ですが。
最終的な結論として「ZTEのベスト端末だが、同じ価格帯ではOnePlus 3が上」といった評価。OnePlus 3の存在が大きく、全体評価も5点中3.5点と少し厳しいレビュー評価になっています。
Digital Trends
- (Good)
- スマートなメタルデザイン
- フラグシップ機のスペック
- Hi-Fiオーディオとフロントスピーカー
- 安い価格のハイエンドスマートフォン
- Daydream対応
- (Bad)
- 防水なし
- ワイヤレス充電なし
どこのレビューもHi-Fiオーディオとデュアルのフロントスピーカーに高評価をつけているので、ここは発売後に期待して良い部分かもしれません。全体的に見るとこの価格帯でのフラグシップキラーとしての存在感は大きいようで、コスパで見るとおすすめの機種ということでしょう。
こちらのレビューは他機種と比較をしていないのでなんとも言えない部分はあります。
Android Authority(5点満点中4.5点)
- (Good)
- 素晴らしいデュアルフロントスピーカー
- 良いディスプレイ
- エレガントなデザイン
- 優秀なパフォーマンス
- バッテリーライフ
- Hi-Fiオーディオ
- 指紋認証センサーの正確性と速さ
- ソフトウェア
- 64GB+拡張OKのストレージ
- 購入しやすい価格
- (Bad)
- ローライト撮影時のパフォーマンス
- 滑る
- ソフトウェアは改善の余地もあり
全体的に高評価を付けているAndroid Authorityのレビューですが、ここまでの評価で共通して言えるのは「カメラのローライト撮影が弱い」「本体が滑る」というデメリットと、「オーディオ関連のビルドクオリティ」「対価格でのパフォーマンス」といったメリットがあるようですね。
…滑る、というのは少し気になります。
ZTE AXON 7のレビューと総合評価
海外のレビューをまとめると、メリット・デメリットは以下のようになります。
- (メリット)
- 高いコスパとフラグシップ機のスペック
- フロントスピーカーとHi-Fiオーディオのクオリティ
- (デメリット)
- 本体が滑る
- ローライト撮影時のカメラ性能
全体的にスペックや動作は高評価でUIも使いやすいという評価が多いので、もし同じような価格帯で発売されれば、今後日本投入が期待されているZenFone 3シリーズと並んでSIMフリースマホのおすすめ機種となる可能性は高い機種です。
ただし総合力で見るとレビューではOnePlus 3の方が高い評価を多く見受けられるので、あくまでも「日本で正規購入出来るなら売れ筋になりそうなのがZTE AXON 7」といったところ。最近のニュースではengadgetが「日本の大手キャリアでの発売もあるのでは?」と報じていますが、ガジェット好きユーザーとしてはSIMフリーで発売して欲しいと思うですが、どうでしょうか。
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