2016年後半になってもWindows 10 Mobile搭載のスマートフォンにはあまり選択肢がないのが現状。約1年前に発売されたLumia 950や950 XLはありますが、HP Elite x3は高いですしなかなか難しい部分はあります。
(TCL)Alcatel idol 4s with Windows 10は、そんなハイスペックのWindows 10 Mobileラインナップに加わるVRゴーグル付きの端末。
「ハイスペックかつ安いWindow 10 Mobileのスマートフォン」というのもなかなか限られている状況なので、これらの良さをWindows Centralが紹介しています。詳細をチェックしておきましょう。
この記事の目次
Alcatel Idol 4S with Windows 10 Mobileのスペック

まずはAlcatel Idol 4S with Windows 10のスペックを確認。
モデル | Alcatel Idol 4S with Windows 10 |
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OS | Windows 10 Mobile |
ディスプレイ | 5.5インチ フルHD AMOLED Dragontrail 2.5Dガラス |
プロセッサー | Snapdragon 820 クアッドコアCPU 2.15GHz |
メモリ | 4GB RAM 64GB ROM microSDカードスロット対応 |
カメラ | 背面カメラ 21MP フロントカメラ 8MP |
バッテリー | 3,000 mAh Quick Charge 3.0 420時間 スタンバイ 15時間 通話 |
Continuum | 対応 |
VR | 対応 |
Windows Hello | 対応(指紋認証) |
Audio | デュアルスピーカー/Hi-Fiサラウンドサウンド |
本体サイズ | 153.9 x 75.4 x 6.99 mm |
重量 | 152g |
VoLTE | 対応 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac Wi-Fi Calling 1.0 |
Bluetooth | BT 4.1 A2DP, OPP, HFP, AVRCP, PBAP |
同梱品はAlcatel idol 4S本体、VRヘッドセット、急速充電対応のチャージャーとUSB Type-Cケーブル。VRヘッドセットがついてくるというのはAndroid版のIDOL 4Sと同じです。
Snapdragon 820+4GB RAM+64GB ROM
T-Mobileで発売されるAlcatel Idol 4S with Windows 10 VRはプロセッサーがクアルコムの「Snapdragon 820」になっており、Android版のSnapdragon 652と比較すると大幅なスペックアップです。
4GB RAM/64GB ROMと、メモリー部分でも各社が発売しているフラグシップ・スマートフォンに引けを取らないハイスペック仕様になっているのがわかります。
ディスプレイ解像度は下がり、NFCも非搭載
Android版のIDOL 4Sと比較すると、ディスプレイの解像度はQHD (2560*1440)からFHD(1920*1080)へグレードダウン。またNFCは搭載していないようで、Microsoft WalletやTap to Payには非対応です。
Alcatel IDOL 4S with Windows 10のレビュー(Windows Central)
ディスプレイ解像度はフルHDならWindows 10 Mobileでそこまで問題なく、AMOLEDとDragontrailガラスの組み合わせは○。
デュアルSIMは片方のトレイがnano SIMとmicroSDカードの排他利用。MicroSDカードの最大容量に関してはT-Mobileが32GB、Alcatelが128GBと言っていますが、実際にはSDXCで最大2TBまで利用可能とのことです。もちろん、市場に出回っているものを考えると、128GB程度までのものが現実的ですが。
性能面を総括すると、Alcatel Idol 4sはバランスのとれたハイエンドWindowsスマートフォンで、フルプライスで469.99ドルということを考えると、HP Elite x3などと比較してコストパフォーマンスも抜群と言えそうです。
6.99mmの厚みに抑えられた本体は持ちやすく、ブラックとゴールドの配色で高級感もあり、背面のスピン加工がASUS ZenFone 3のような外観になっています。しかも軽い。

カメラも性能は十分。背面は21MPで、明るい環境ならそこそこシャープな写真撮影が可能。シャッタスピードが少し遅いのが気になるところ。フロントカメラにもフラッシュがついているのは面白い部分ですね。
VRヘッドセットはSamsung gear VRなどと比較してもしっかり動いているようで、あまりストレスはないようです。まだまだコンテンツが充実していないようで、現状はVRのために買う必要はないだろう、と。
IDOL 4S with Windows 10はディスプレイ解像度がFHDなので、こちらが少し気になるようですね。やはりモバイル端末セット型のVRヘッドセットならQHDは必要になってきそうです。

オーディオ面ではデュアルの1.2Wスピーカーを搭載しており、Android版同様にフロントフェイシングのスピーカーになっています。

Alcatelブランドと言えばAndroid版のIDOL 3の時代からスピーカーやHi-Fiサウンドの部分にもこだわっていたのが印象的ですが、Windows版のIDOL 4Sでもこれらは継承されているようです。レビューでは音割れや歪みが少なく、高評価が多いようですね。
Alcatel IDOL 4S with Windows 10のまとめ
Windows 10 Mobileの端末ではSnapdragon 820レベルのハイスペックモデルは選択肢自体が少ないということもあり、価格が安いということもあって各所のレビューは高評価なものが多かったです。日本で発売されるかは不明ですが、注目しておきたい端末ですね。
Source:Windows Central