Samsungの新モデルスマートウォッチ「Gear S2 / Gear S2 classic」の2機種が、ドイツベルリンで開かれたIFA2015で発表されました。デザインには円形フォルムを採用し、前作Gear 2の四角形デザインとは異なります。今回はスペックや特徴を紹介していきます。
Samsung Gear S2 / Classicのスペック
最新スマートウォッチの種類は、大きく分けて3種類。「Gear S2(Bluetooth)」「Gear S2 with 3G」「Gear 2 Classic(blutooth)」です。
機種名 | Gear S2 /S2 Classic | Gear S2 with 3G |
ディスプレイ | 1.2インチ 円形有機EL(SuperAMOLED) | 同 |
CPU | デュアルコア1.0GHz | 同 |
OS | Tizenベース | 同 |
メモリ | 512MB | 同 |
ストレージ | 4GB | 同 |
サイズ | 42.3×49.8×11.4ミリ(Gear S2) 39.9×43.6×11.4ミリ(Gear 2 Classic) |
51.8×44.0×13.4ミリ |
重量 | 47グラム(Gear 2) 42グラム(Gear 2 Classic) |
51グラム |
WiFi | IEEE802.11b/g/n | 同 |
bluetooth | v 4.1 | 同 |
NFC | 有 | 同 |
センサー | 加速度・ジャイロ・心拍数・気圧・証明 | 同 |
その他 | 防水・防塵 IP68等級 | 同 |
単体で通信出来るモデルが「3G」。スマホとBluetooth連携するのがそのまま「bluetooth」モデルとなっています。classicは黒に統一された高級志向モデルですが、重量・サイズ・バンド以外に異なる点はありません。
OSはTizenベースも、Androidスマホと連携
OSは独自システムTizenがベースになっています。今まではSamsungのスマートフォンとしか連携しませんでしたが、今回はAndroid 4.4以上のスマートフォンに対応しているとのこと。
サムスンはこのTizenを搭載したスマートフォン「Z1」をインドで発売していましたが「Androidの劣悪コピー」と評されてしまう始末。おそらくAppleのように独自ブランド路線で収益化を図りたい考えかと推測されますが、ここ3年間Tizen事業はあまり上手くいっておらず、今回のGear S2が明暗を分けそうです。
eSIM搭載
Gear S2はe-SIM(内部通信SIM)を搭載しており、SIMカードを入れるスロットはありません。その代わり内部にはいったSIMに直接キャリアの契約情報を書き込むシステムを採用しています。
AppleとSamsungは仮想SIMの計画(SIMカードの必要ない端末)もあるようなので、その技術の先駆けなのかもしれませんね。
Gear S2のフィットネス機能
Samsung Gear S2には様々なフィットネス機能を搭載しています。
S Health
Galaxy端末を利用したことのある方は、この「S Health」アプリを知っているかもしれません。ヘルスケアの総合アプリで、多くの機能を搭載しています。
利用出来る機能
- 日常の運動トラッキング
- カフェインと水の摂取量
- 心拍数測定機能
- エクササイズ種類の選択
- 歩数計機能
などなど、ヘルスケア機能はApple Watchと変わらないレベルになっているようです。もともとサムスンはGear fitも開発したメーカーなので、ヘルスケア・エクササイズ機能を前面に押し出すのは当然と言えるでしょう。
Samsung gear S2のバッテリー・電池持ち
bluetoothモデルと3Gモデルで充電持ちが違うようです。連続駆動時間はApple Watchよりも長いようで、同梱ドックでの置き型ワイヤレス充電が可能。
- Bluetoothモデル 250mAh 2〜3日
- 3Gモデル 300mAh 2日
- ワイヤレス充電対応
Apple Watchにばかりに注目が集まっていますが、今回のGear S2はかなりの完成度のようです。不安点をあげるとすれば、Tizenメインということでディベロッパーが少ないことでしょう。
NFC「Samsung Pay」への対応
以前から発表されていた「Samsung Pay」にGear S2も対応。これが日本でも可能なら、3Gモデルのスマートウォッチだけで買い物が出来るかもしれません。
Appleもそうですが、最近はモバイル端末でのカードレス決済機能がトレンド。ただし日本国内でのおサイフケータイ・フェリカとの互換性があるかどうかは定かでないので、日本で流行るには時間がかかるかもしれないです。(海外でも流行っているとは言えませんが)
Gear S2はIoTのハブになる?
ギアS2では通常アプリ「Nike+」や配車の「Uber」。メッセージアプリでは「LINE」や「kakao talk」に対応する予定です。
またサムスンのプラットフォーム「SmartThings」との連携では、証明のON/OFF・ドアロックの解除・病院などの業務利用など、IoTの中心となって活躍する道筋が描かれています。
スマートウォッチは徐々に用途の方向性が見えているようですね。普段身につけるウェアラブル端末ということで「フィットネス」、手元にいつもあることから「IoT操作のリモコン」、またAndroid Wearでは喋って賢い「Google Now(音声認識機能・AI)」など。
Samsung Gear S2が更に先進的な1台となることを期待しましょう。
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