ガラホはGoogleplay非対応?auで新製品が販売されたので考えてみる

Android

auが「AQUOSK」を販売して以降、続く製品が中々でずに話題性が出なかったガラホですがauより京セラが新たにガラホを発売するという事を発表しました。

その一方でAQUOSKが最初の頃「Googleplayは使えない」ということで話題になり、京セラのガラホも使えないのかという疑問をもつユーザーもっているユーザーもいるようです。

「ガラホはGoogleplayに非対応」という訳ではなく、対応しているガラホも存在するのですがこの違いについて少し解説してみたいと思います。

フリーOSだからauは「ガラホ」を作れた

android-60-marshmallow

そもそも「android」というのはGoogle社が公開しているLinuxベースのフリーOSです。

iosやWindowsもOSの種類なのですが、この二つと違いandroidは「オープンソースで無料で公開している」という特徴があります。

自由に改造と配布が出来る

オープンソースを簡単に説明すると対象のソフトウェアの使用や派生版の制作などを一切制限しないというルールで公開しているソフトウェアの事を指します。

このように説明してもイメージしにくい部分が有ると思いますが、複数のandroid端末を少しでも構ってみるとUIを独自に改造したり独自のソフトウェアを載せるなど工夫している事が判ると思います。そう言った事をしても問題ないというソフトの事を指すのです。

因みにライバルのiPhoneが使用する「ios」は逆に「apple社以外の端末には乗せない」という方向性を取っています。

その結果、独自性や自由性という物はありませんがappleが作りこんだOSを載せる事で商品の高品質を維持し一社でandroidと勝負をするほど売り上げがあるわけです。

auが作った「android搭載炊飯器」

またandroidというとスマートフォンかタブレット。というイメージが有りますが、上に書いたようにフリーOSなので別に何に乗せても問題はなく、様々な商品が生み出されています。

例えばAQUOSKや京セラの新製品のようなガラケーのOSとして使う「ガラホ」は4G対応のガラケー用OSとして注目を集めていますし、最近各社が力を入れているGoogleが新たにテレビ向けとして発表した「androidTV」などがあります。

少々変わり種であればモバイル端末用に公開されているandroidをパソコン向けに改造してノートパソコン用のOSにした「Android x86」は多少性能が低くても動くという事で古いパソコンを使っている方に人気が有りますし、一発ネタに近い話ではありますが、auがインターネット上のジョークサイト「虚構新聞」のネタを現実に実行し「android搭載炊飯器」という物を作っていたりします。

「Googleサービスを取るか」「ガラホとしての機能を取るか」

ここまでandroidについて説明しましたが「androidは無料のOSである」という事だけわかれば良いです。

Androidは利用や改造は無料、それではそれを公開しているGoogleは何で収益を上げているのか、という話が「Googleplay非対応」の理由につながるのです。

Google社のサービスを提供する「Google Mobile Service」

端的に言ってしまえば、Google社はサービス部分で利益を上げています。

「無料で公開される」部分というのはAOSP (Android Open Source Project)という基本的な所で各メーカや販売業者などがこれをベースに改造や自社製アプリを載せて独自性を出しているのです。

一方でGoogle検索やGoogleplayなどGoogle社製ののサービスはGMS(Google Mobile Service)という形で提供します。

これらのサービスを端末に搭載するにはGoogleが設けるテストを通過する必要があるのですが、そのテストの為に料金が必要となっているという仕組みでGoogleは収益を上げているという訳です。

このテストに通過するためには色々な条件がありますし、予算や端末の特徴や携帯としての独自性、また企業としての思惑を求めてGMSを取得しない端末というのもあるのです。

その結果AQUOSKのような「Googleplay非搭載android端末」という物が生まれてくるというわけです。

ガラホの他に非搭載になった端末

格安SIM業者が安価に販売するようなスマートフォンであっても、大抵の場合はGMSを取得しているので普通はそこまで気にすることはありません。

auが発表したAQUOSKの場合、タッチパネル非搭載で十字キーによる独自の操作方法を取った為あえてGMSを取らなかったのではないかと予想されています。

実際Jcomモバイルが提供するガラホであるLG Wine SmartはGMSを取得しておりGoogleplayが利用できます。

ガラホ以外で有名な非搭載機として挙げられるのはAmazonが販売しているkindleFireです。

KindleのOSは「Fire OS」という物ですがベースはandroid4であり、それを改造して搭載した物です。

これは映像や書籍の分野で大手のAmazon社にとってGoogleplayは魅力ではなく商業上の邪魔になるからではないか。などと言われています。

因みにアプリはAmazon独自のマーケットを使っているのですが、android向けのアプリを入れようと思えば入れる事も可能です。

他によく非搭載として話題になるのが「中華スマホ」や「中華タブレット」と呼ばれるばれる中国の無名メーカが作っている製品です。

ここらへんは概ね予算の都合で取得していないらしく、酷い物になるとGoogle社に無断でライセンスなどを取得せずにアプリを搭載している物もあります。

auガラホとGoogle Playまとめ

AQUOSKの場合auがガラホ向けのアプリを提供していますが、やはりGoogleplayに量的に負けているのが実情です。

ただ基本はandroidなので、保証の対象外にはなりますが外部からアプリを導入する方法というのもあります。

ガラホを初めとしたGoogleplay非対応端末というのは利用者の創意工夫を駆使して楽しめるという事でガラケーユーザーだけではなく、こういった事を楽しめるオタクやマニアにとっても楽しい予備機として人気が有るのです。

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