GoogleからHUAWEI製の新アンドロイドスマートフォン【Nexus 6P】が発表!正式にスペックが判明したので、同時発表のLG製・Nexus 5Xとともに性能を比較していきたいと思います。
2モデルの同時公開ということで、AppleのiPhoneシリーズやSAMSUNGのGALAXYシリーズ同様に大小の機種がラインナップに加わりました。
Nexus 6Pのスペックを比較
2015年9月30日にGoogleが発表したNexus 6P。5.7インチの大型モデルとなっており、開発パートナーのメーカーはファーウェイです。
機種名 | Nexus 5X | Nexus 6P |
---|---|---|
製造メーカー | LGエレクトロニクス | HUAWEI |
OS | Android 6.0 Marshmallow | Android 6.0 Marshmallow |
CPU | クアルコム Snapdragon 808 1.8GHzヘキサコア |
クアルコム Snapdragon 810 2.0GHzオクタコア |
RAM | 2GB | 3GB |
ROM | 16/32GB | 32/64/128GB |
ディスプレイ | 5.2インチ フルHD 1080×1920ピクセル |
5.7インチ WQHD 有機EL 1440×2560ピクセル |
カメラと画素数 | メイン 1230万画素 サブ 500万画素 |
メイン1230万画素 サブ800万画素 |
バッテリー | 2700mAh | 3450mAh |
LTEバンド 3Gバンド |
GSM/EDGE: 850/900/1800/1900MHz UMTS/WCDMA: B1/2/4/5/6/8/9/19 CDMA: not supported LTE (FDD): B1/2 /3/ 4/5/7/8/9/17/18/19/20/26/28 LTE (TDD): B38/40/41 LTE CA DL: B1-B3, B1-B5, B1-B7, B1-B8, B1-B18, B1-B19, B1-B26, B3-B3, B3-B5, B3-B7, B3-B8, B3-B19, B3-B20, B3-B28, B5-B7, B7-B7, B7-B20, B7-B28, B40-B40, B41-B41 |
GSM/EDGE: 850/900/1800/1900MHz UMTS/WCDMA: B1/2/4/5/6/8/9/19 TDSCDMA: 34/39 CDMA: BC0/1 LTE (FDD): B1/2/3/4/5/7/8/9/17/19/20/28 LTE (TDD): B38/B39/40/41 CA DL: B1-B5, B1-B8, B1-B19, B3-B3, B3-B5, B3-B7, B3-B8, B3-B19, B3-B20, B3-B28, B5-B7, B7-B7, B7-B20, B7-B28, B39-B39, B40-B40, B41-B41 |
LG製Nexus 5Xとの違い
基本性能・ディスプレイサイズに違いがあります。ネクサス最新モデルの位置づけとしては、
- 6P →ハイエンド
- 5X →ミドルレンジ
といった性能になっています。
OS
両方共に最新のAndroid 6.0 Marshmallow(マシュマロ)を搭載予定。以下が主なアップデート内容です。
- 指紋認証機能
- アプリの権限要求
- USB TYPE-C
- Android Pay (決済機能)
- バッテリー持ちの改善
- google nowの改善
詳しい情報はこちらの記事で更新しています。→Android 6.0 Marshmallowの新機能まとめ
CPU・チップセット
チップセットにはクアルコム製の上位モデルSoC「Snapdragon810」を搭載。オクタコアのクロック数が2.0GHzなので、世界的にみても高い性能を誇るはずです。
ちなみにNexus 5XはSnapdragon 808(ヘキサコア/1.8GHz)なので、表面上は6Pのほうが上。
RAM
6PのRAMは3GB。国内で発売されている最新のスマートフォンとも変わらない大容量を搭載しています。LG製の5Xに関しては2GBなので、こちらもファーウェイ製ネクサスの方が上です。
確認していくとスペックは6Pの方が高いのですが、LGは高性能端末を作れなかったわけでは無く、前回のNexus 5のコストパフォーマンスの良さを継承しているということでしょう。なので後から確認する公表価格は5Xの方が安いです。
ROM
32GB/64GB/128GBの3モデル。iPhoneシリーズに近づいた感があります。ただしmicro SDカードスロット非搭載なので、この辺は考えどころ。ちなみに5Xは16/32GBの2モデルしかないので、ヘビーユーザーにはHUAWEI製がオススメ。
画面・ディスプレイサイズ
6と名前を冠していながら、ディスプレイサイズは5.7インチです。保護用にGorilla Glass 4を採用しているので、そこそこの強度があるはずです。
サイズ感としては大画面なのでファブレットの域に達していると言えそうです。
カメラ性能
両ネクサスとも似たようなカメラ性能となっていますが、若干の違いがあります。
機種 | Nexus 6P | Nexus 5X |
画素数 |
リア1230万画素 フロント800万画素 |
リア1230万画素 フロント500万画素 |
その他 |
|
|
比較すると、フロントカメラの画素数に違いが。インカメラが800万画素なので、セルフィー(自撮り)にもガッツリ活用できそうですね。
また動画撮影ではスローモーのfps(動画のなめらかさを表す指標)に関しても240fpsなので、よりなめらかなムービー撮影が楽しめるでしょう。
4K動画に関しても撮影可能。Xperia Zシリーズでは発熱問題で約3分の録画が限界なんてユーザーの声もありますが、Nexusではどうでしょう。発熱改善に関してはHuaweiが熱心に取り組んでいる分野でもあるようなので、ぜひ期待したいところです。
バッテリー・急速充電
電池容量は3450mAhと比較的大きいものを搭載しています。容量はおいておくとして、急速充電対応が今回1つの特徴となっています。
iPhone 6S Plusと比較すると約2倍の速さで充電が可能ということなので、これは驚き。
最近はバッテリー駆動時間を伸ばすというより「充電時間を短くしてさっとチャージする」のトレンドですね‥薄さはもう十分なので、大容量バッテリーを積んで欲しいです…。
LTE・3Gの対応バンド
以下が両機種の対応band一覧。公式HPから引用しています。
ネクサス5X
GSM/EDGE: 850/900/1800/1900MHz
UMTS/WCDMA: B1/2/4/5/6/8/9/19
CDMA: not supported
LTE (FDD): B1/2 /3/ 4/5/7/8/9/17/18/19/20/26/28
LTE (TDD): B38/40/41
LTE CA DL: B1-B3, B1-B5, B1-B7, B1-B8, B1-B18, B1-B19, B1-B26, B3-B3, B3-B5, B3-B7, B3-B8, B3-B19, B3-B20, B3-B28, B5-B7, B7-B7, B7-B20, B7-B28, B40-B40, B41-B41
ネクサス6P
SM/EDGE: 850/900/1800/1900MHz
UMTS/WCDMA: B1/2/4/5/6/8/9/19
TDSCDMA: 34/39
CDMA: BC0/1
LTE (FDD): B1/2/3/4/5/7/8/9/17/19/20/28
LTE (TDD): B38/B39/40/41
CA DL: B1-B5, B1-B8, B1-B19, B3-B3, B3-B5, B3-B7, B3-B8, B3-B19, B3-B20, B3-B28, B5-B7, B7-B7, B7-B20, B7-B28, B39-B39, B40-B40, B41-B41
SIMフリーとして販売されるのであれば、ドコモ系MVNOの格安SIMで運用する分には問題なさそう。
もしこの仕様通りで6Pが発売されるとしたら、au系MVNOとの相性に関してはKDDIのLTEプラチナバンド18(Band18)に非対応のようなので、もしかすると電波が使いづらいかもしれません。
価格比較
機種 | 6P | 5X |
16GB | – | 5万9300円 |
32GB | 7万4800円 | 6万3400円 |
64GB | 8万800円 | – |
128GB | 9万2800円 | – |
(これとは別にHUAWEI製の6Pには「スペシャルエディション」があるのですが、公式HPでは近日公開になっていました)
綺麗な値段構成になっていますね。LGのネクサス5X・16GBモデルでも約6万円するので、SDカードスロットがないことを考えると迷うところです。
ネクサスシリーズに関しては余計なアプリやカスタム仕様のない純正Googleスマホというも一つの特徴・メリットなので、思う存分純正を使い倒したい方にはGOODなチョイスが6Pになりそうですね。
発売日・予約開始日
グーグルの直営ストアにてすでに予約が開始されており、発送は10月下旬あたりになる予定とのこと。ガッツリクリスマス・年末商戦に絡んでくる時期なので、iPhoneや国内スマホの冬モデルとガッツリ競合しそうな予感です。
Nexus 6Pのスペックから見える特徴は?
ここからは機種の特徴について少し詳しく見ていきます。
ハーウェイ製の高性能スマホ
Snapdragon810・3GBのRAM・最大128GBのROMという内容から、ハイエンド志向のスマートフォンであることが分かります。
それに対しネクサス5Xはミドルレンジモデルなので、どちらかというとコストパフォーマンスも意識しているような気がします。
ただしどちらも公式ホームページの購入価格が意外と高い!ので、狙い目としては価格の下がる頃なのかもしれません。
SDスロットなしも最大128GBの本体容量
SDスロットがないのは少し残念な気もしますが、128GBモデルまであるのでよっぽどヘビーユーザーでない限りは容量は十分といえそうです。
ただし上位モデルになればなるほど価格もあがるので、できれば無料のクラウドストレージアプリ(GoogleフォトやDropboxなど)を活用して空き容量を確保したいところ。
格安SIMとの相性も良い?
LTE・3Gの周波数対応表を見る限りは、MVNOの格安SIM運用でも問題なさそうな状況です。
ただし両モデルで対応バンドが異なるので、こちらには注意が必要です。
特にNexus 6Pはau系プラチナバンドのLTE band18の記載が公式HPでも確認できていないので、回線によってはつながりにくさを感じるかもしれません。動作確認済みになるまで待ちたいですね。
Nexus 6Pのスペックと比較調査まとめ
Motorola製の前モデル「Nexus 6」の後継機にふさわしい、ハイスペックな機種に仕上がっていますね。とくにHAWEI含め最近の中国系スマートフォンの性能には眼を見張るものがあります。
Androidスマホとしては余計なアプリやカスタムが入っていないことで人気のネクサスシリーズなので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
(Source:Google)
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