ソフトバンクのレイヤー2接続に関し、日本通信が総務省へ申し立て

SoftBank

ソフトバンクのレイヤー2接続に関する申し入れで、同社が接続を拒否したことから、2016年9月29日に日本通信が総務省に対して申し立てを行ったと報じられました。

電気事業法によればMNOが設備接続を申し入れた事業者の協議に応じなかった場合や調わなかった場合に、総務省が仲裁することで協議の再開を命じることができるとしています。今回の日本通信の申し立てもこれが理由とみられます。

これに対しソフトバンク広報は「接続を拒否した事実はなく現在も協議中」と否定しているようで、今後の対応にも注目しておきたいところです。

日本通信、レイヤー2接続に関してソフトバンクに申し立て

レイヤー2接続ができるよう日本通信はソフトバンクと協議を続けていましたが、ソフトバンクが接続を拒否したことから、これに関し日本通信が総務省に対し申し立てを行ったとしています。

*日本通信はソフトバンクとのレイヤー2接続が実現した場合にはMVNEとして速度バンク系の格安SIMを提供するMVNOを支援していく方針で、今後はb-mobileブランドでもSB回線を利用したSIMカードを提供する可能性があります。*

ただしソフトバンク側は接続を拒否した事実はないと否定しており、今後の対応に注目が集まっています。どちらが本当なのかはわかりませんが、少なくともソフトバンク回線の格安SIMが今後提供される可能性が高いとみて良いのではないでしょうか。

レイヤー2接続とは

MVNOの通信は幾つか大きな分類の接続があるのですが、レイヤー2接続になるとPGWというネットワーク設備がMVNO側に存在するので、ネットワーク機能の一部を直接的にコントロールできることによってサービス自由度が高くなるとしています。この辺りの詳しい内容は、IIJのエンジニアでもある佐々木氏がItmediaに寄稿した記事に詳しく説明があります。

参考:MVNOを変えた”レイヤー2接続とは”? -ITmedia Mobile-

これらのレイヤー2接続はMNOと接続するための技術的ハードルや設備投資が比較的高く、それを補うためにMVNEがレイヤー2設備を貸し出す、ということも多いようです。これが今回日本通信が目指しているものとも言えるのではないでしょうか。

ソフトバンクと日本通信のレイヤー2接続まとめ

今後レイヤー2接続が日本通信と実現すれば、日本通信をMVNEとして利用したソフトバンク回線の格安SIMが多くサービス提供される可能性もあります。この辺りには今後期待したいですね。

Source:ケータイWatch

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