NTTドコモの2016-2017年冬春モデルから、ZTE製のオリジナルブランドを冠した「MONO MO-01J」が発表。Android OSを搭載した本機は、MSM8952(Snapdragon 617)搭載、ハイレゾ対応ながら本体価格は約3万円、端末購入サポートを含めると、実質負担額は650円程度と低価格が魅力の機種となっているようです。
MONO MO-01Jの発売日は2016年12月上旬を予定。スペックや注目ポイントを紹介。
ドコモ「MONO MO-01J」のスペック
「MONO MO-01J」は、NTTドコモが2016-2017年冬春モデルで発表した新機種のスマートフォン。すでに判明している通りメーカーは「ZTE Corporation」ですが、ドコモのオリジナルブランドということでau/KDDIの「Qua」シリーズや、LGとのコラボモデル「isai」シリーズなどと近いイメージかもしれません。
機種名 | MONO MO-01J |
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製造メーカー | ZTE Corporation |
本体カラー | White / Black |
本体サイズ | 約136×約69×約8.8mm |
重量 | 約138g |
OS | Android 6.0 Marshmallow |
ディスプレイ | 約4.7インチ TFT 約1677万色 Gorilla Glass 3 |
解像度 | HD 720*1280 |
プロセッサ | Qualcomm MSM 8952 (Snapdragon 617) オクタコアコア (1.5GHz + 1.2GHz) |
RAM/ROM | 2GB/16GB |
microSDカードスロット | 最大128GB対応(~microSDXC) |
カメラ | 背面1330万画素 フロント490万画素 |
バッテリー | 2440mAh |
防水/防塵 | IPX5,7/IP5X |
VoLTE | ○ |
SIMサイズ | nano SIM |
対応バンド 周波数帯 |
■国内 【LTE(FD-LTE)】バンド1(2.0GHz)、バンド3(1.7GHz)、 バンド19(800MHz)、 バンド21(1.5GHz) 【3G(W-CDMA)】 FOMA:バンドⅠ(2GHz)/FOMA(プラスエリア):バンドⅥ(800MHz)/FOMA(新800M):バンドⅩⅠⅩ(800MHz) ■海外 【LTE(FD-LTE)】バンド1(2.0GHz)、バンド3(1.7GHz) 【3G(W-CDMA)】バンドⅠ(2GHz)、バンドⅤ(850MHz) 【GSM/GPRS】 850MHz、900MHz、1.8GHz、1.9GHz |
最大通信速度 | 受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps |
Wi-Fi | IEEE802.11 b/g/n (2.4GHzのみ対応) |
Bluetooth | v4.1 |
発売日 | 2016年12月上旬 |
動作が快適に動くようにチューニングもされているとのこと。
Android 6.0 Marshmallow
MONO MO-01JはAndroid 6.0 Marshmallowを標準搭載。展示品を見る限りは他の機種同様にドコモのUIが初期設定で入っているようです。Android 7.0 Nougat(ヌガー)へのアップデート対応は、発表時点では不明。
UIは「”毎日使いたくなる”をコンセプトにシンプルでありながらオリジナル性の高いもの」を採用しているとしており、キャラクター「ものの助」が着せ替えで登場するとか。操作面では若干カスタマイズされているのかもしれません。
ディスプレイ 4.7インチ HD
ディスプレイサイズは「4.7インチ」と少し小さめ。小さめと言っても画面サイズは「iPhone 7」と同じです。
重量は138gと軽めですが、厚みが8.8mm、ディスプレイ解像度は720*1280のHDです。この辺りは価格相応、むしろSIMフリー仕様の格安スマホでも3万円ならフルHDの機種があるので、コスパが高いというのは中々難しいかもしれません。
プロセッサ Snapdragon 617 MSM8952
SoCはQualcommのSnapdragon 617 (MSM8952) のオクタコアCPUを採用。ARM Cortex A53のCPUが8つ搭載されており、最大クロックスピードは1.5GHz。GPUはクアルコムの公式サイトを参照するとAdreno 405を搭載しています。
SIMフリースマホでは「Moto G4 Plus」や「ZTE AXON 7 mini」などがSnapdragon 617を採用していますが、ミッドレンジの低価格、ということを考えると、この辺りは納得のプロセッサかもしれません。
RAM(内蔵メモリ)/ROM(内部ストレージ)/microSDスロット対応
内蔵メモリ(RAM)は2GB、ストレージは16GBと少し少なめで、外部ストレージはmicroSDカードで最大128GB(~microSDXC)に対応します。
ここまでの全体的なスペックを見るに「格安SIM+SIMフリースマホ」の組み合わせの方が月額料金もお得で性能も高いスマホが手に入るので、コスパ的にはドコモでMONO MO-01Jを購入する必要が無いような気もするのですがどうでしょうか。
カメラ 背面13MP、フロント5MP
背面カメラが裏面照射積層型CMOSで約1330万画素、フロントカメラは裏面照射型CMOSで約490万画素となっています。
バッテリー 2440mAh、電池3日持ち
バッテリー容量は2440mAh、連続待受時間がLTEで約580時間、3Gで約410時間となっています。連続通話はLTEで約620分、3Gで約710分。
ドコモ想定の電池持ちは80時間と、3日間の電池持ちを謳います。この辺りはMONO MO-01Jの注目ポイントになりそうな予感です。
防水防塵 IPX7/IP5X
防水性能はIPX7。参考までに「一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸)7」程度の保護等級。防塵性能はIP5Xです。参考までに「有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵)5」の保護等級です。
MONO MO-01Jに関しては防水防塵等級も並みの性能を有していると言ったところでしょうか。ちなみに他の2016-2017冬春モデルは「IP68」に対応している機種も多いので、特段性能が優れているわけでは無いというのも中々難しい部分があるかもしれません。
ちなみにキャップレス防水だそうです。
SIMサイズ nano SIM
SIMカードのサイズはNanoSIMです。
VoLTE
ドコモのVoLTEには対応しています。(「WORLD WING」海外通話およびビデオコールは非対応)
最大通信速度
Premium 4Gなどには対応しておらず、最大下り通信速度が150Mpbs、最大上り通信速度が50Mbpsとなっています。普段の利用には十分でしょう。
Bluetooth、WiFi
bluetoothはV4.1。Wi-FiはIEEE 802.11b/g/nで、aとacには対応していないようです。
製造メーカー ZTE
製造メーカーは中国の「ZTE Corporation」です。NTTドコモがZTEのスマートフォンを発売するのは今回が初ではないでしょうか。
ZTEの端末が発売されるのはリーク段階でかなりの可能性がありましたが、これなら独自端末で出すよりもZTE AXON 7やAXON 7 miniをキャリアモデルとしても発売した方が良かったんじゃ・・・と思う部分もあります。
ドコモ「MONO MO-01J」の注目ポイント
マナーモードスイッチを搭載
専用のマナーモードスイッチを搭載しており、スライドするだけで消音、マナーモードのON⇔OFFを画面を見ずに切り替え可能です。
背面がガラスパネル
ディスプレイ面だけでなく、背面にも許可ガラス(Gorilla Glass 3)を搭載している点に注目。耐久性を高めるとともに、光沢の美しいデザインを両立しています。
筆者の感覚でいうとGorilla Glass 3は引っかき傷もつきやすいですし落とせば普通に割れるので、細心の注意は払うべきでしょう。
ハイレゾ音源の再生に対応
言葉のままです。情報量の多いとされるハイレゾ音源の再生に対応しています。
MONO MO-01Jの注意点
MONO MO-01Jで残念だと思う部分も挙げてみます。
フルセグ・ワンセグ・おサイフケータイ非対応
「ドコモオリジナルモデルならこの辺りは対応して欲しかった」という機能がずらりと非対応です。特にiPhone 7シリーズすらも対応したおサイフケータイ機能に対応していない部分は、ユーザーとしては・・・な部分もあるかもしれません。
その代わりと言ってはあれですが、ICカードポケットがついたブック型ケースも販売予定。
スペックがしょぼい
本家ドコモで運用することや縛りの期間も考えると、全体的にかかる費用が格安SIMと比較して高くなる可能性がある上に、格安スマホとして考えると今なら3万円前後でMONO MO-01J以上のスペックを搭載したSIMフリースマートフォンはいくつかあります。
まだ機種のレビューや詳細が出てきてないのでなんとも言えませんが、少なくとも今の段階では「SIMフリースマホ+格安SIM」の方が価格も性能もお得な気がします。
ドコモ「MONO MO-01J」の発売日
発売日は2016年12月上旬を予定しています。
Source:NTTドコモ
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