「GRATINA 4G」auガラホは果たして買いなのか?

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auの2016年・春モデルとして発表されたガラホ「GRATINA 4G」。KDDIからはいくつかのガラホ(AQUOS Kなど)が発売されていますが、果たして今回の新機種は買いなのでしょうか?本体のスペックや特徴を比較し、検証してみました。

au2016年春モデル「GRATINA 4G」は買いか?

GRATINA 4

カラー4つで、グラティーナシリーズらしい展開

今回2016年のau新機種として発表されたGRATINA 4Gですが、KDDIのガラホとしては第3弾となります。とりあえずスペックから比較してみて、今回の機種は買うべき1品なのか検証していきます。

GRATINA 4G VS AQUOS Kのスペック比較

すでに2015年夏・春モデルで発売済みの「AQUOS K SHF32/SHF31」とスペックを比較します。基本的には「そんなに変わらないか」というのが正直な感想ですが、特徴と違いを表下にまとめてみました。

機種名 GRATINA 4G KYF31 AQUOS K SHF32 AQUOS K SHF31
ディスプレイ 約3.4インチ 約3.4インチ 約3.4インチ
CPU MSM8909
1.1GHz クアッドコア
MSM8926
1.2GHz クアッドコア
MSM8926
1.2GHz クアッドコア
RAM 1GB 1GB 1GB
ROM 8GB 8GB 8GB
外部ストレージ microSD(最大32GB) microSD(最大32GB) microSD(最大32GB)
カメラ 800万画素 1310万画素 1310万画素
バッテリー 1500mAh 1,410mAh 1,410mAh
WiFi (IEEE 802.11 b/g/n)
(2.4GHz)
(IEEE 802.11 b/g/n)
(2.4GHz)
(IEEE 802.11 b/g/n)
(2.4GHz)
Bluetooth 4.1 4.0 4.0
キャリアアグリケーション
防水/防塵 ◎/◎ ◎/- ◎/-
VoLTE
赤外線 ◎(リモコン非対応) ◎(リモコン非対応)
おサイフケータイ ◎(一部不可?) ◎(Felicaのみ) ◎(Felicaのみ)
ワンセグ
フルセグ
OS Androidベース Android 4.4 Android 4.4
  • カメラ機能

AQUOS Kの2機種は背面カメラが1310万画素とスマホ並みで、画素数だけ見れば800万画素のGRATINA 4Gを上回っています。もともとカメラ機能には力を入れているSHARPですから、ここはAQUOS Kの方がよさそうですね。

  • バッテリー

グラティーナが1500mAhと若干多いですが、正直そこまで変わりはなさそうです。

  • 防水/防塵/耐衝撃

GRATINAは耐衝撃・防塵にも対応しているのに対し、AQUOS Kは防水のみです。今回新発表されたガラホは割と上の年齢層向けをターゲットに作られているようなので、このあたりの耐久性が高いのもうなずけますね。

…スペックから見て取れる違いはこの程度しかありません。プロセッサーに関してもSnapdragon400 vs Snapdragon 210(クアッドコア1.2GHz VS クアッドコア1.1GHz)ということで、ほとんど変わりないでしょう。

GRATINA 4Gの特徴・おすすめポイントを比較

次はスペックに見えてこない部分を比較していきます。ガラホ新機種でいつも気になるのが「どんなことができるのか?」「LINEは使えるのか」「アプリはつかえるのか」といった部分に注目が集まると思うので、そのあたりを重点的に見てみましょう。

LINE

au公式サイトの表記は「LINEはOK」となっていました。ただし「一部の機能がスマートフォン版と異なります」という表記があったので、この部分はAQUOS Kと同じみたいですね。

Google Play

Google Playには非対応との報道がありましたが、AQUOS K同様にいくつかのアプリは利用できるようになるそうです。…ということで、今回もあくまでガラケーとスマートフォンの中間「ガラホ」みたいです。

Facebook、Twitter

詳しい公式情報は見当たりませんでしたが、グラティーナ4Gは「フルブラウザ」でサイト閲覧が可能なので、おそらくブラウザ経由で使えるんじゃないかと勝手に思っています。

ezwebサイト

すみません。これはまだ情報が出てないですね。前回のAQUOS KはEZWEBサイトは非対応だったので、もしかすると今回も使えないかもしれませんね。

意外とEZWEBサイトを利用しているユーザーは多く、これが使えないとサイトの半強制退会などもありえるので、対応してほしい部分。もう少し情報を待ちたいところですが、あんまり期待しない方がよいでしょう。

タッチポインターとタッチクルーザーEX

AQUOS Kで搭載されていたタッチクルーザーのような機能「タッチポインター」が搭載されているので、画面スクロールやポインター移動はパソコンのように使えます。画面が小さいので、この機能は京セラも搭載してきましたね。

スマートソニックレシーバー VS ダイナミックレシーバー

前回のAQUOS Kに搭載されていたのが「ダイナミックレシーバー」、今回のGRATINA 4Gに採用されたのが「スマートソニックレシーバー」と違いがあります。それぞれの特徴を見てみると、

  • ダイナミックレシーバー:広帯域ダイナミックレシーバーで、聞き取りやすく快適な通話を実現。(SHARP)
  • スマートソニックレシーバー:音と振動で相手の声を伝えるので、耳を覆うようにディスプレイ部に当てると、騒がしい場所でもクリアに聞こえる。(京セラ)

上のダイナミックレシーバーというのはホームページでもあまり推している感じもなく、単に広帯域OKということでVoLTE通話を合わせて使うと通話品質が良くなるという個人的な解釈です(違ったらすみません)

たいして京セラの「スマートソニックレシーバー」は、「音+振動で声を伝える」という独自の方法をとっているので、騒がしいところでもきれいに聞こえるというナイスな機能です。(Youtubeで説明動画が公式にありましたのでどうぞ)

なので高品質の通話を実現する方法はそれぞれ違うようですが、耳にダイレクトに音を聴かせるというような手法を使っているスマートソニックレシーバーは、今回のターゲットらしい「結構上の年齢層」にはベストな機能ではないでしょうか。

ただしディスプレイ部に耳を当てると今度は「画面が汚くなる」というデメリットもあるので、一長一短ではあります。

発売日

2016年2月下旬以降順次です。auショップなどで購入可能とのこと。

まとめ「GRATINA 4Gはガラホとしては微妙かもしれない」

今回のGRATINA 4Gは「通話品質◎」「スペックは抑えて耐久性に注力」といった、ターゲット層が求める機能をしっかり実装した機種ではありました。

ただしEZWEBサイトの利用可否が発表時点ではっきりしていない点やGoogle Playが使えない点などを考えると、現在フィーチャーフォン(ガラケー)を使っている層のかゆいところまで手が届いているかというと、正直微妙かもしれません。

また公式HPでは「auシェアリンクに対応!タブレットにいろいろ転送できますよ」的な表現もあったので、携帯ショップで押しに負けてタブレットも買ってしまう人がいることを想像すると、すでに悲しくなってきました。(グラティーナ4GはテザリングOKなので、タブレット使たいならWiFiモデルでも使えるよ!という方法もあります。念のため)

…はい。もう少し情報が入らないと何ともいえない部分はありますが、全体的には「AQUOS Kとたいして変わらんのか?」という思いでいます。…ガラホって世間が騒いでるほど人気はでないような気がするんですけどね…。

(Source:au



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