【Skullcandy Hesh 2 Wireless】の実機レビュー。1万円円弱で購入できるBluetooth対応ヘッドフォンですが、ファッション性の話題が先行するスカルキャンディーなので、実際に買ってデザインやフィット感、音質などを評価していきます。
Skullcandy Hesh 2 Wirelessのレビュー
Skullcandy Hesh 2 Wirelessは、文字通りHesh 2のBluetooth接続対応モデル。本体価格は記事執筆時点で1万3500円と購入しやすい価格で、オーバーイヤーのダイナミック型、ドライバ口径は50mm。フル充電で最大15時間の音楽再生が可能なヘッドフォンです。いくつかカラーがあるのですが、今回は「ブラック」を購入。
まずは外観。ドクロのブランドロゴが特徴的なSkullcandyですが、両サイドにさりげなくシルバーのロゴが。塗装ではないようなので剥がれたりということがないのがポイント。…Skullcandyのデザインは好き嫌いがはっきり分かれる(むしろデザイン重視の人が買う)と思うのですがブラックに関しては主張しすぎていないので、スーツなどでない限りでは色々なファッションに合わせることができそうです。
付属品はBluetoothヘッドフォン本体のほかにスマートフォンなどに接続できる有線ケーブル、充電用のmicroUSBケーブル、そしてキャリーポーチが入っています。
最大再生時間は15時間の長いのでほとんど充電しなくても1週間くらいは利用できるのですが、有線ケーブルを利用すれば充電がなくともスマートフォンなどにつないで音楽を試聴することが可能です。…ちなみにこちらのケーブルは再生・停止ボタンがついており、Androidスマートフォンでは利用できることを確認済み。
オーバーヘッドですが、上部にはSkullcandyの文字が。Hesh 2 Wirelessのブラックは、目立ちすぎずにさりげないデザインが好印象です。…ちなみに本体はラバー加工(?)になっており、表面にプラスチック感が少なく光沢もほとんどないです。悪く言えば目立たない、よく言えばさりげないといったところ。
厚めのイヤーパッドはこちら。いまだに利用しているSONYのMDR 1Aなどと比較するとさすがに快適さは劣りますが、1万弱のBluetoothヘッドフォンと考えると許容範囲です。締め付けもそこそこあるので、動いてもずれないフィット感は◎。
イヤーカップの可動域が小さく縦に少し動くだけなので人によっては窮屈に感じるかもしれませんが、普通の耳サイズの方であればオーバーイヤーですっぽり覆ってくれるので快適です。
ではこのフィット感でどれだけ長い時間快適に使えるか、というと、今のところ1時間~1時間半くらいでしょうか。後で紹介する音質もあれなので、自宅作業用に3~4時間つける人には向いていません。かといって折り畳みもできず結構なサイズなので、携帯性の面で持ち運びに便利とも言えないのはちょっと残念な部分。
充電ポートは残念な位置に。15時間再生ということで一旦充電してしまえばほとんどほったらかしでOKですが、microUSBの充電ポートがイヤーカップの上部についています。…なぜこんな場所に隠れているのか謎ですが、スペースが小さいので充電ケーブルを挿すのが少し面倒です。ただしmicroUSBケーブルであれば付属品以外でも充電できたので、こちらはメリットといえるでしょう。(わざわざ専用の充電ケーブルを用意している無駄なBluetoothヘッドフォンもありますから)…フル充電まで約1.5時間しかかからないので、ほとんど気にならないのですが。
次に操作性を見ていきましょう。右側のイヤーカップ下には「音量調節ボタン・電源ボタン・マイク」が設置されています。音量調節は+と-で大きなボタンになっているので、今外出用に利用しているAKG Y50BTよりもよっぽど操作し易いです。これは高評価。
Bluetooth電源ボタン(メイン機能ボタン)や音量ボタンは使い方によってマイクをミュートにしたり、通話に応答したり、音楽を再生・停止したり色々なことができるのですが、コマンドが多く覚えるのが少し面倒。…本体ボタンを利用するなら電源と音量調節のみで、そのほかの操作はスマートフォンや音楽プレイヤーから操作したほうが使いやすいです。
Skullcandy Hesh 2 Wirelessは本体が折りたためずスイーベル機構にもなっていないので携帯性の観点からいくとあまりおすすめできませんが、持ち運び用のキャリーポーチがついてきます。ぎりぎり本体がスッポリ入るので、バッグに入れて外出するときはケーブルなどまとめて入れてしまうと便利。
Skullcandy Hesh 2 Wirelessの音質
最初にいっておくと、音質にこだわるなら別のヘッドフォンを購入したほうが良いです。…音は籠りますし、ドンシャリ系ですし、楽器の音が鮮明に聴けたりということもそこまでありません。マツコの知らない世界で紹介されていた「Crusher(クラッシャー)」のサブウーファーのような低音でガンガン来る面白さがあるわけでもないので、よく言えば平均的に鳴ってくれるのですが、これといった特徴を感じることができませんでした。
Bluetoothヘッドフォンでも同じような価格帯ではオーディオテクニカやJBL、SONYやAKGなどのほうが正直いい音がでます(伝送方法も色々対応していますし)。イヤーパッドも個人的には合っていますが他のブランドに比べると快適性で劣る部分を感じてしまいますし。
Amazonでは「聞こえなかった音が聴こえる」といったレビューもありましたが、実際にHesh 2 Wirelessで聴いたあとでY50BTやMDR-1Aなどのヘッドフォンに切り替えて聴いて見ると、予想以上に聴こえる楽器音の違いがはっきり分かってしまうレベルです。…購入要素として「デザイン」が先行する時もある筆者のようなヘッドフォンユーザーにはおすすめですが、音質重視のユーザー向けではないのかな、というのが正直な感想。
外音遮断性の部分ですが、よほど大音量で聴いていなければ、誰かに話しかけられた時に普通に聞こえました。この部分は平均的なヘッドフォンと変わらないように思います。音漏れに関しても75%の音量で静かな場所だとほんの少し聞こえる程度。100%の音量だと普通に音漏れします。このあたりも平均的なヘッドフォンとほとんど違いはないと感じました。
Skullcandy Hesh 2.0 Wirelessの実機レビューまとめ
音質はこれといってコメントすることがありませんでしたが「①価格が1万円弱という安さ、②Bluetooth搭載で無線接続可能(15時間再生!)、③オーバーイヤー④スタイリッシュなヘッドフォン」という要素を合わせると、こういったメリットが刺さる方は購入しても良いと思います。実際にデザインはカッコいいですし、上記4つの条件が揃ったヘッドフォンは意外と国内では少なく、貴重なモデルではないかという気がしています。
【Amazon】 Skullcandy スカルキャンディー ヘッドホン ヘッドフォン HESH 2 WIRELESS
…ちなみに有線接続のみの無印「Hesh 2」は1万円を切る価格で、公式サイトでも約8000円弱程度で購入できるようになっていました。カラーなどデザインも派手なものが多いので、Bluetoothに魅力を感じない人はこちらでもありなのかというところ。
【Amazon】Skullcandy スカルキャンディー ヘッドホン Hesh 2.0 ヘッシュ ブラック
…筆者個人の話をすると最近AKGのY50BTも購入したのですが、実はオンイヤーのパッドが意外と疲れてなぜかSkullcandy Hesh 2 Wirelessがメインのヘッドフォンになっていたりします。すでに音質に関しては説明した通りですが、高音質の音楽ファイルでがっつり聴く時でない限りはこのHesh2 Wirelessで十分だったりするのが本音。…高い金額を出してヘッドフォン選びで失敗するくらいなら、これくらいの値段でBluetoothも長時間使える便利さというのはありな気がしていますが、どうでしょうか。
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