SIMフリー端末運用で知っておきたい5つのコト

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SIMフリーとは

最近スマートフォン界隈で人気急上昇の「SIMフリー」端末。海外ではUnlockedとも言われキャリアによるSIMロックをかけていない製品の事を指します。格安SIM運用でもその内容が注目されていますが、今回はSIMフリーを利用する上で知っておきたい5つの重要な事を確認していきます。

そもそも「SIMフリー」とは何か?

「キャリアによってSIMロックのかけられていない事」を指します。通常大手キャリアのdocomo・au・softbank・Y!mobileなどで購入するスマートフォン・タブレットに関しては「SIMロック」というものがかけられていて、例えばdocomoで購入した端末をauのSIMカードで使う事は出来ません。

SIMフリーとは

しかしこれが「SIMフリー」端末になると、キャリアによるロックがかかっていないので、いろんな会社のSIMカードで運用する事が可能になります。これがシムフリー。

SIMフリースマホで全てのSIMカードが使えるわけではない

ここは落とし穴なので注意しておきたい点。SIMフリーのスマートフォン・タブレットはいろんな会社のSIMカードで使えますが、そのスマホ自体がSIM提供社の電波に対応していないと、データ通信をすることができない、つまりインターネットや電話を利用することができない可能性もあります。重要な確認項目は以下の2つ。

  • GHz,MHz
  • band

しっかり確認しておきたいのはスマホ本体の「周波数帯・通信バンド対応」などと呼ばれるものです。具体的に行くと「~MHz、~GHz」や「band ~、バンド~」などと表記される部分。SIMロックフリー端末であっても、本体が電波の周波数に対応していないと通信ができないということ。必ずしも全てのSIMカードで運用ができるわけではないことを覚えておきましょう。

周波数対応

上記は当サイトで紹介しているスペック(本体の基本性能)表の例です。超高速通信がLTE・通常の早さの電波が3Gで表されています。格安SIMでシムロックフリー機を運用したい場合には、上記の本体の周波数帯バンド対応と、SIMカードの対応している周波数を照らしあわせていくことになります。

MVNOの対応バンドを知ろう

SIMフリー機種を国内で使うには、各キャリアが提供している周波数対応を知ることが必要です。SIMロック解除済みの機種であっても、こちらが対応していないと通信を利用出来ません。

キャリア名 docomo au softbank
LTE 2.1GHz帯/band 1
1.7GHz帯/band 3
1.5GHz帯/band 21
800MHz帯/band 19
700MHz帯/band 28
2.5GHz帯/band 41
2.1GHz帯/band 1
1.5GHz帯/band 11
800MHz帯/band 18
700MHz帯/band 28
2.5GHz帯/band 41
2.1GHz帯/band 1
1.7GHz帯/band 3
900MHz帯/band 8
3G (W-CDMA/UMTS)
2.1GHz帯/band 1
1.7GHz帯/band 9
800MHz帯/band 6,19
(CDMA2000系)
2.1GHz帯
800MHz帯
(W-CDMA/UMTS)
2.1GHz帯/band 1
1.7GHz帯/band 3
1.5GHz帯/band 11
900MHz帯/band 8

LTEは高速通信・3Gは通信と主に音声通話で利用されます。通信方式によって使えない場合もあるので、キャリア別の注意点はこちらから確認してください。

SIMフリー機は海外で使わないと効果なし?

現状格安SIMを提供しているMVNOの回線は「docomo/au」の2つがメインなので、もし両方の回線に対応したSIMロックフリーのスマホ・タブレットがあれば、自由にSIMカードを差し替えて使えるのでメリットは大きいです。代表的な機種がApple社のiPhone/iPadです。

iPad mini 4 apple

しかしながら実際の端末はというと、ドコモ系の回線にしか対応していないSIMフリー機種がほとんど。この背景には、auが少し特殊な3G回線「CDMA2000 1x」という通信方式を利用していることが挙げられます。

なので、SIMフリー端末を持っていたとしても、現状利用できるのはdocomo系の格安SIM(IIJmio/DMM mobile/楽天モバイル)のみとなります。

よって残るメリットとしては、海外にいった時のみ。現地キャリアの回線と周波数がマッチすれば、新たにスマートフォンを購入することなく、海外でも電話・データ通信が可能です。

海外

何かと急上昇中キーワードの「SIMフリー」ですが、現状メリットをがっつりと享受できるのは海外で現地SIMカードを使う人くらいなんですね。

ドコモやauの旧機を持っている方は、そのまま対応した格安SIMカードに乗り換えれば使えるので、そちらの方が金額としては節約ができます。

格安スマホ=SIMフリー化しているので、それはOKとする

現在国内で人気の所謂「格安スマホ」は、9.9割SIMフリー機種です。 SIMロック解除のメリットが実はあまりないことは置いておいて、安いは正義。なので、格安スマホは全然購入してOKです。

UPQ Phone A01   背面

もしもSIMロックフリーのメリットが出るとすれば、それはソフトバンクがMVNOに本格参入した時でしょうね。SBは国際バンドであるband 8なども採用しているので、今後SBが格安SIMに参入すれば、「docomo↔︎softbank」のSIMを自由に入れ替えて使えることがあるかもしれません。

SIMフリーで知っておきたい5つのことまとめ

現状海外で運用するのが一番のメリットとなっていますが、将来的にはキャリアを自由に行き来できるような機種も出てくるかもしれません(すでにiPhoneはその域に達しています)。

もし今ドコモの機種を持っていて格安SIMに変えたい方は「新しくSIMフリースマートフォンを買うよりも、そのままの機種を利用」した方が金額てきにお得なので、そこだけは注意しておきましょう!

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