MediaTekのSoC「Helio X20」を搭載したFREETEL「SAMURAI 極 2」が約5万円で発表されて話題になっていますが、実は同じDeca CoreのHelio X20を搭載した中華スマホ「LeEco(LeTV) Le 2 Pro」は2万円台で購入することが可能になっています。
「同じスペックなら安い方が良い」と基本スペック重視の方なら考えそうなものですが、今回はSAMURAI KIWAMI 2とLeEco Le 2 Proのコストパフォーマンスを比較してみました。
同じMediaTek「Helio X20」を搭載したFREETEL SAMURAI 極 2とLeEco Le 2 Proの比較
プラスワン・マーケティングが発表した新スマートフォン「FREETEL SAMURAI KIWAMI 2」ですが、10コアを採用したMediaTekの「Helio X20」や大容量の4GB RAMを搭載して税別4万9800円と話題になっています。
最近は海外のスマートフォンでも低価格・高性能と言われる機種にHelio X20(例えばXiaomiのRedmi Proなど)が搭載されていることが多いですが、その中でも際立って安いのが、LeEco(LeTV)の「Le 2 Pro」というモデルです。まずは両機種のスペックと価格を比較してみます。
FREETEL SAMURAI KIWAMI 2のスペックと価格
FREETELブランドから発表された「SAMURAI KIWAMI 2」は、同ブランドの高性能シリーズ「極」の第二世代となるSIMフリースマートフォン。スペックは以下の通り(同時発表された「RAIJIN」のスペックと一緒にどうぞ)。
機種 | SAMURAI (極) KIWAMI 2 | FREETEL RAIJIN(雷神) |
---|---|---|
OS | Android 6.0 Marshmallow | Android 7.0 Nougat |
ディスプレイ | 5.7インチ WQHD(1440×2560) Super AMOLED Gorilla Glass 3 |
5.5インチ FHD(1080×1920) Gorilla Glass 3 |
CPU | MediaTek Helio X20(MT6797) 10コア ・Cortex-A72×2(2.3GHz) ・Cortex-A53×4(2GHz) ・Cortex-A73×4(1.4GHz) |
MediaTek MT6750T オクタコア Cortex-A53(4*1.5GHz) Cortex-A53(4*1.0GHz) |
GPU | Mali-T880MP4 | Mali T860MP2 |
メモリ | 4GB RAM | |
ストレージ | 64GB ROM | |
microSDカード | 非対応 | 対応(〜128GB) |
背面カメラ | 1600万画素 | |
フロントカメラ | 800万画素 | |
バッテリー | 3400mAh | 5000mAh |
USB | type-C(USB2.0) | type-C(USB2.0) |
SIM | デュアル (nano / nano ) DSDS対応 |
デュアル (micro / nano ) DSDS対応 |
対応バンド | 2G(GSM):Band 2/3/5/8 3G(WCDMA):Band 1/5/6/8/19 4G(FDD):Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/28B 4G(CA):Band 3/19, band 1/19 |
|
Wi-Fi | 802.11 a/ac/b/g/n | 802.11 a/b/g/n |
テザリング | Wi-Fi / Bluetooth / USB | |
bluetooth | 4.1 HS対応 | 4.0 BLE |
センサー | GPS(A-GPS対応)/GLONASS/Beidou/加速度/近接/光/重力/気圧/ジャイロ/磁気/e-compass/指紋 | GPS(A-GPS, QZSS対応)/加速度/近接/光/重力/ジャイロ/e-compass/指紋 |
同梱物 | 製品本体/ACアダプター/USBケーブル/SIMピン/保証書/スタートアップガイド/取扱説明書 | |
カラー | メタルシルバー | シルバー・ブラック・他1機種 |
発表時価格 | 4万9800円 | 2万9800円 |
発売日 | 2016年12月 |
価格は4万9800円。日本国内で正規販売されているスマートフォンとしては5.7インチのWQHDディスプレイ、4GBメモリに64GBストレージ、microSDカードスロットに対応してないのは少し気になりますが、全体的なスペックは上級モデルのスペックを備えた機種としてはそこそこのコストパフォーマンスとなっています。
次にLeEco Le 2 Proのスペックと価格を見てみましょう。
LeEco Le 2 Proのスペックと価格
LeEcoといえば、最近爆安の価格とハイスペックな仕様で注目を集めている中国のスマートフォンブランドです。その中でも、KIWAMI 2と似たようなスペックになっており、同じHelio X20を搭載しているのが「Le 2 Pro」。
機種名 | LeEco Le 2 Pro |
---|---|
OS | Android 6.0 Marshmallow |
ディスプレイ | 5.5インチ フルHD |
CPU | Mediatek Helio X20 |
GPU | ARM Mali-T880 |
RAM | 4GB |
ROM | 32GB |
カメラ | 背面21MP、フロント8MP |
バッテリー | 3000mAh |
SIM | デュアル(nano / nano) |
ネットワーク | 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz 3G: WCDMA 850/900/1900/2100MHz 4G: FDD-LTE 1800/2100/2600MHz |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
本体サイズ | 15.60 x 7.80 x 0.75 cm |
その他 | USB Type-C |
(スペックは各購入サイトを参照してください)
実はディスプレイサイズと解像度以外はSAMURAI 極 2と似たような仕様になっています。Helio X20と大容量4GB RAMは同じですし、カメラも画素数だけで言えばかなり高く、指紋認証センサーも搭載。
ROMが32GBでmicroSDカードは非対応とこちらもきになる部分は幾つかありますが、価格がセールで215.99ドル。日本円で2万円台です。
もちろん日本国内で発売されているスマートフォンは技適がしっかりあったりネットワークの周波数対応も国内の格安SIMなどにしっかり対応しているなどメリットはありますが、より低価格・スペック重視の方が「約半額の同スペックスマホを半額で買えるけどどうする?」と聞かれたら、こちらを選んでしまうのではないでしょうか。
上位モデルのLeEco MAX 2もあるよ
LeEcoではフラグシップシリーズの「MAX」もあります。「LeEco Le MAX 2」は、Snapdragon 820に4GB RAMを搭載しており、スペックで言えばKIWAMI 2よりも完全に上です。その価格、セールで249.99ドル。
LeEco Le 3 Proも発表
すでに最新モデルのLeEco Le 3 Proも発表しています。こちらはさらに性能の高いSnapdragon 821を搭載し、ROMも64GBモデルがあります。ちなみにAntutu Benchamarkスコアは16万点近くのようで、MAX 2よりも性能が高い可能性もあります。
こちらはまだ発表されたばかりで各サイトでも日本発想がないみたいですが、GearBestではプレセールのリストに載っていました。記事執筆時の価格は544.29ドルになっていたので安くなるまで待つのがベストと言えそうですが、気になる方はこちらもチェックしておきましょう。
Helio X20搭載機種はどちらがお得か?まとめ
中華スマホは技適が通っていなかったりといったこともあるので、日本で安全に運用するならKIWAMI 2もありなような気はしますが、国内でもHUAWEIがASUSがハイスペックな端末をバンバンとSIMフリーで発売しています。
発売前なのでなんとも言えませんが、3万円程度のFREETEL RAIJIN (雷神)も発表されたことですし、わざわざKIWAMI 2を購入する必要はないのかなとも思います。
Helio X20搭載機種は搭載機種でのベンチマーク結果もそこそこ高い結果を記録していることが多く、Snapdragon 820シリーズとは行かないまでも高性能であることには間違いありません。
ただし弱スペック厨の筆者からすると、「helio X20で5万円越えか・・・」という感じがしないでもありません。一応FREETELは国内ブランドということで、KIWAMI 2には基本スペックだけでなく実際のビルドクウォリティの面に期待したいですね。
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