Androidスマートフォンの多くがQualcomm(クアルコム)のプロセッサーを搭載していますが、Zenfone 2などに搭載されているIntel(インテル)製のプロセッサーを採用した機種も中々人気を博しています。ただ、搭載されている機種は少ないのも現実です。
でもこれってなぜなんでしょうか。理由を見てみましょう。
Intel CPUがAndroidスマートフォンで採用されない理由
Zenfone 2やZenfone Zoomを利用した方は、クアルコムCPUを搭載したハイスペックAndroidスマートフォンとなんら変わらない性能を発揮出来ると感じたかもしれません。これらはIntel系のモバイル用プロセッサーを搭載しているのにも関わらず、です。
これらのスマートフォンはUIが秀逸なので、ほとんどQualcomm搭載のハイスペック・高価格モデルと変わらないように見えることもあります。体感レベルで言えば、これは事実ともいえるでしょう。
違いが出てくるのはGPU性能を必要とするアプリ
明確な違いがでるのは、GPU性能を必要とするアプリケーションを利用する場合です。例えばゲームの「Vainglory」はZenFone Zoomでもプレイできますが、快適さの面でいうとハイエンドスマートフォンには劣ります。
またZenFone Zoomは「RAW(デジタル1眼に採用されているような機能)撮影」や4Kビデオ撮影もできません。これはハードウェア面での性能に制約があり、もし使えたとしても残念な機能になってしまうからのようです。
統合モデムの欠如
もう1つの理由は「モデム」にあるようです。クアルコムのモデムに関してはほとんどのバンドに対応したモデムが手に入るのに対し、インテル製のプロセッサーはまだそのレベルに達していないようです。
もちろんこれが決定的な不採用理由になることは少ないかもしれませんが、製造メーカーがこの2つを比べた場合、より適切なモデムを選ぶのは明白でしょう。
INTEL CPUがAndroidスマートフォンで採用されない理由まとめ
今回の話はAndroidスマートフォンの中でもハイエンドモデルに限ったことであって、「低価格・ミドルレンジ」の機種には続々とIntel製プロセッサーが採用されているのも見逃せないポイントです。
日本の格安スマホ市場を見ればIntel製CPUを搭載したスマートフォンが十分使えるのは実証済みだと思います。そのあたりを考えると、今後もQualcomm以外のSoCは増えてくるかもしれませんね。
Source:Android Central
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